富山大学理学部生物学科

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近年、人類を含む多様な生物のゲノム解析が進み、生命科学・生物学はポストゲノムの時代を迎えています。生命科学・生物学の長足の発展は、再生医療、遺伝子組換え食品、クローン生物、臓器移植など人類の生活において様々な可能性をもたらしています。

一方、現代文明は内分泌かく乱(環境ホルモン)問題にみられるように地球環境や生物に重大な影響を及ぼしてきています。このような時代の生命科学・生物学では、様々な生命現象を総合的に理解するための教育と研究を通して、幅広い視野と専門性を身に付けることが重要です。富山大学生物学科では分子・細胞レベルから個体・群集レベルまで、様々なテーマの研究を行うとともに、生命科学・生物学を体系的に学習できる教育体制をとっています。

 

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2016年4月15日:生物学科セミナー「天然カロテノイド その分布と機能」(眞岡 孝至 先生・生産開発科学研究所 食物機能研究部)(2016年4月26日開催)のご案内

生物学科セミナー

日時: 4月26日(火)14:45~ 1時間程度

会場: 理学部2階 A238 講義室

講演者: 眞岡 孝至 先生(生産開発科学研究所 食物機能研究部 室長)

タイトル: 天然カロテノイド その分布と機能

要旨:

カロテノイドは赤、橙、黄色を示すテトラテルペン色素で微生物、植物、動物に広く存在している。その構造は中央に9個の共役二重結合からなるポリエン鎖とその両端に付くエンドグループ(末端基)から構成されていて、ポリエン鎖とエンドグループの組合せにより数多くの構造が存在する。

カロテノイドは光合成生物が生産する物質量の0.1%を占めるといわれその生産量は年間約1億トンと考えられている。二次代謝産物としては天然に最も広く分布する化合物の一つである。植物や光合成微生物においてカロテノイドは光エネルギーを吸収してクロロフィルに渡す役割をしている。果実、果皮、種子などの非光合成器官には様々な構造のカロテノイドだ存在する。これらの色素は種子を光酸化から保護していると考えられる。微生物と植物はカロテノイドを酢酸やメバロン酸などから生合成することができるが、動物は体内でカロテノイドを生合成することはできない。このため動物の体内に存在するカロテノイドはすべて食物から摂取されたものに由来している。動物は食物から吸収したカロテノイドを体内で酸化や還元、二重結合の転位など部分的に化学変換をすることができる。動物のカロテノイドは食物連鎖を経て蓄積され、さらに体内で代謝変換されるのでさまざまな構造の化合物が存在する。β‐カロテンなど一部のカロテノイドはビタミンAの前駆体(プロビタミンA)である事が古くから知られていた。海産動物の多くは表皮にカロテノイドを蓄積している。表皮のカロテノイドは光酸化防止、保護色、婚姻色としての役割をはたしている。これらの動植物での機能研究から近年アスタキサンチンをはじめとするカロテノイドが優れた抗酸化活性を持つ事が明らかになりサプリメントとして用いられている。

アスタキサンチンは糖尿病の予防、眼疾患の予防と改善、持久力の向上と抗疲労作用、抗肥満作用、美肌、美容効果、抗炎症作用などの様々な活性を持つ事で注目されている。本講演では天然におけるカロテノイドの多様性とその分布、生物における役割、さらに人の健康、美容への応用について概観する。

 

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